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医学部は、医師と患者の中間地点。社会への憧憬と郷愁にお付き合いください。

すごいぞ!世界最先端を目指す日本の「スポーツ研究」と「スポーツ医学」

914日から16日の間、大阪・靭テニスセンターにて、日本代表がボスニア・ヘルツェゴビナ代表に勝利しましたね!これで日本代表はワールドグループへの残留が決まりました!おめでとうございます!!

 

さてさて、このテニス日本代表ですが、実はすごい最新のテクノロジーや医学研究によって支えられているんです!今回はその中心的役割を担っているプロジェクトである、「ジャパン・スポーツ・サイバーフィジカルシステム(JS-CPS)構築」について少しご紹介いたします。

 

「ジャパン・スポーツ・サイバーフィジカルシステム(JS-CPS)構築」とは?

ジャパン・スポーツ・サイバーフィジカルシステム(以下: JS-CPS)とは、スポーツ庁が選別、採択した「スポーツ研究イノベーション拠点形成事業(SRIP)」の1つです。すなわち、「世界的に最先端のスポーツ研究が可能な拠点を日本で形成しよう!」という目的があるわけですね。

 

その中でもJS-CPS大阪大学医学系研究科が中心となり、国立スポーツ科学センター (JISS)や他大学、企業と密接に連携しながら、日本が有する医学技術やモノづくりの伝統などを融合し、世界最先端のスポーツに関する研究に取り組むことを目的としています。

 

その他にも若手研究者の育成などを通じて、日本におけるスポーツ医科学分野のリーダーの育成にも取り組んでいる、総合的なプロジェクトです!

 

喫緊の目標はなんといっても2020年の東京オリンピックパラリンピックでの日本のスポーツ競技力向上!そして、それ以降にもつながるようなスポーツ医学の基盤を形成する。このような目標をもって実践されているプロジェクトなのです!

 

現在、JS-CPSのプログラムマネージャーを務めるのは、大阪大学大学院医学系研究科でスポーツ医学講座の教授を務める、中田 研先生。ロンドン五輪で日本テニスチームドクターを務め、現在も日本オリンピック委員会JOC)強化スタッフ、また日本テニス協会ナショナルチーム阪神タイガースVリーグ バレーボール サントリーサンバーズのチームドクターとして活躍。膝関節のスポーツ整形外科分野では世界的な権威でいらっしゃいます!

大阪大学大学院 医学系研究科 健康スポーツ科学講座 スポーツ医学 教授 中田 研さん|グッド・ダイエット g.d.

選手のコンディションを維持しながら研究にも取り組んでいらっしゃる、ということですね!

 

具体的に、どんな取り組みがあるの?

 

JS-CPSにて行われている研究は、「Off-field」「On-field」「サイバーデータ解析」という3つに大きく分けることができます。

 

Off-field コンディショニングデータ解析

この分野では、アスリートのスポーツ活動現場以外(Off-field)で発生する競技力向上に必要なデータを収集し、解析する研究です。

 

1つの取り組みとしてあるのが、ジュニア選手のけがの予防

日本では、1種類のスポーツに子供のころに没頭してしまうことで、成長段階の体に偏った負荷がかかってしまい、選手生命を奪いかねないようなケガへとつながってしまう、という指摘もありました。

そのため、JS-CPSではジュニア選手たちが自らの健康を管理し、けがを予防、さらに競技力の向上を支援できるようなシステムを開発する研究がなされています。

未来の日本のスポーツ界を担う選手たちの強化を行うための、非常に重要な研究ですね。

 

 

On-fieldパフォーマンスデータ解析

この分野では、アスリートのスポーツ活動の現場On-field)にて発生するデータを収集し、解析するような研究を行っています。

 

サッカーで選手にGPSやセンサーを装着し、選手たちが走った距離などのデータが集められるような研究についてお聞きになった方も多いかと思います。そのようなデータをリアルタイムで解析し、選手ごとの負荷や、各選手の連携の良さの評価など、けがの発生のリスク防止から戦術を練り上げるところまでのサポートを行っていくことも行われています。

 

さらにテニスでは、試合におけるすべての打球、そしてそれによる選手の疲労度などを同時に取得し、パフォーマンスや疲労、負荷の解析を行っています。

 

ケガの予防のみならず、トレーニングや戦術に活かせるなど、医学にとどまらないスポーツ研究が盛んに推進されている分野とも言えますね!

このほかにも様々な種目での研究が行われ、徐々にユースチームなどでの実践導入が始まっています。

 

サイバーデータ解析・フィードバックシステム構築

 

この分野では、先述のプロジェクトで扱う多様なデータをどのように収集したり統合したりするか、さらにそれらを活用できるようなシステムの形成などを行う分野です。現場から取得したサイバーデータをまた現場へと「フィードバック」できるような状態を形成する、すなわち、「データを取りやすくする」「データを解析しやすくする」「データをわかりやすくする」ことを目的とした研究分野です。

全ての分野の基礎にある分野とも言えますね。

 

まとめ

以上のように、実に様々な方法で、JS-CPSはスポーツ医学の研究を行っています。

「医学」という分野を超えて、もはやスポーツ全般の研究に携わっている、といっても過言ではないですね。その中でも選手たちのコンディショニング、そしてけがなどの予防を積極的に行っているプロジェクト。それがJS-CPSです。

 

これらによって東京オリンピックにおける日本勢の躍進がみられるのが楽しみですね!

今後の進展に期待しましょう!