"Live to Work" or "Work to Live"

思い立ったら飛ぶ!飛び込む!医学部底辺徒然草

血液疾患とおぼえておくべきその染色体異常

スポンサーリンク

f:id:gtdsng2018:20201004192050p:plain




今回は、血液内科疾患に関連する染色体異常などをまとめていきます。

合わせて、特徴的な画像所見などについても触れていきたいと思います。

 

 

   

 

 

 

スポンサーリンク

 

t(8; 14)

バーキットリンパ腫急性リンパ性白血病 (ALL)、多発性骨髄腫

 

C-myc遺伝子過剰発現が生じます。

 

t(8; 21)

急性骨髄性白血病(AML/M2)

 

 

 

 t(9; 22)

慢性骨髄性白血病(CML)

 

いわゆるフィラデルフィア染色体です。 Bcr-Abl遺伝子によるチロシンキ ナーゼ活性が発現します。予後不良因子です。

 

 t(11; 14)

マントル細胞リンパ腫

 

Cyclin D1による細胞周期の 加速により細胞増殖が起こります。予後は不良です。

 

 t(15; 17)

急性骨髄性白血病(AML/M2=APL)

 

レチノイン酸受容体結合蛋白が生じます。画像ではアウエル小体 (auer rods)が見られるのが特徴的です。

 

 

 inv(16)

急性骨髄性白血病(AML/M4Eo)

 

 

その他にも染色体異常が関わる疾患として、 ユーイング肉腫のt(11; 22)などがあったりします。EWS転写因子によるがん遺伝子の発現に病態が由来します。

 

染色体異常は様々な疾患で見られるため少しややこしいですが、整理して暗記していきましょう!

 

 

 

こちらで医学生の生活やマイル旅についてのサイトを開いています!よろしければぜひ遊びに来てください(*^^*)

www.travel-rescue-tips.com

 

 

参考文献

 

標準病理学

坂本穆彦, 北川昌伸, 仁木利郎 編集

医学書院, 2010.8 第4版

 

PVアクセスランキング にほんブログ村

にほんブログ村 大学生日記ブログ 医大生へ