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国試まとめ・腎臓病の所見など

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今回は、腎臓病の症状や病理所見などをまとめていきます。

実際の画像などについては、日本病理学会に画像があるものに対してはそちらのリンクを掲載します。

(ブログに画像を貼るのは著作権的にアウトっぽいのでこれで許してください…(;'∀')

 

 

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腎臓病の分類と所見

ループス腎炎

SLEの患者の約60%はループス腎炎を発症するといわれています。

血中の免疫複合体が糸球体に沈着し、補体が活性化される。

 

症状としては蛋白尿、血尿、高血圧、赤血球円柱などがある。

腎生検は糸球体基底膜の肥厚と特徴的なワイヤーループ構造がみられる。

12.腎臓・泌尿器 (6)ループス腎炎|病理コア画像

 

アルポート症候群

IV型コラーゲンの先天異常による疾患。X染色体連鎖性。

それに伴い、感音性難聴、眼症状(円錐水晶体、水晶体肥厚)、腎障害などがみられる。

 

腎生検では尿細管細胞質や間質における泡沫細胞集簇、そして電顕では基底膜の肥厚とともに一部の菲薄化が混在した像がみられる。

 

http://minds4.jcqhc.or.jp/minds/Alport-syndrome/Alport-syndrome.pdf

(画像はPDFの37ページ目あたりに)

 

 

膜性腎症(MGN)

ネフローゼ症候群により重度の蛋白尿を呈する。しかし、肉眼的血尿などは顕著にみられない。

 

ほかの症状としては、浮腫、脂質異常症、高血圧など。

 

腎生検では基底膜の全節性の肥厚、そして電顕では上皮下の沈着物を認める。

基底膜に免疫複合体が沈着し、補体が惹起されることで生じる。

 

12.腎臓・泌尿器 (2)膜性腎症|病理コア画像

 

微小変化型 

小児に対して多く見られるが、大人でも発症することもある。

蛋白尿、浮腫(特に眼窩周囲)、脂質異常症、低アルブミン血症などが生じる。

 

光学顕微鏡下では異常所見に乏しいが、電顕では糸球体上皮細胞の足突起が融合が特徴的。

https://www2.kuh.kumamoto-u.ac.jp/sannaika/jinqa14c.html

 

溶連菌感染後急性糸球体腎炎 

上気道などに溶連菌感染が生じた数週間後に、血尿、赤血球円柱、高血圧、頭痛などの症状とともに発症する。

 

腎生検ではメサンギウム細胞の増殖と上皮下の免疫複合体と補体による"hump"が電顕で見られる。

12.腎臓・泌尿器 (8)管内増殖性糸球体腎炎|病理コア画像 (pathology.or.jp)

 

 

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参考文献

足立浩樹, 林憲史, and 横山仁. "膜性腎症 (炎)(特集 糸球体腎炎)." The Japanese journal of nephrology= 日本腎臓学会誌 58.5 (2016): 632-637.

要伸也. "急速進行性腎炎症候群 (RPGN) 診療 ガイドライン 2017." 最新医学 73.12 (2018): 1617-1623.

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