脳の発生に関する重要英単語
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何かと苦手になりがちな発生学。
特に、胎児の劇的な変貌に伴い、いろいろなややこしい単語が出てきますよね。
今回、せっかくだからそれをいっそ、英語でも合わせて覚えちまおうぜ!
ということで、脳の発生に重要な単語を英単語を交えながらまとめてみました!
受精後19日目(~4週)*1には、胎児の頭部は拡張し、
- 前脳胞(prosencephalon/forebrain)
- 中脳胞(mesencephalon/midbrain)
- 菱脳胞(rhombencephalon/hindbrain)
の3つの構造に分かれる。
また、その尾側には
- 神経管(neural tube)
が開存している(神経管は後に脊髄となる)。
胎生6週までにはこれがさらに分かれていく。
- 前脳胞(prosencephalon/forebrain)
- 終脳(telencephalon)
- 間脳(diencephalon)
- 中脳胞(mesencephalon/midbrain)
- 中脳(mesencephalon/midbrain)
- 菱脳胞(rhombencephalon/hindbrain)
- 後脳(metencephalon)
- 髄脳(myelencephalon)
これはさらに分化すると、以下の通りとなっていく.
終脳(telencephalon)
- 大脳半球/cerebral hemisphere (大脳皮質/cerebral cortex, 大脳基底核/basal ganglia, 大脳半球深部白質/deep white matterなど)
間脳(diencephalon)
- 視床/thalamus,
- 視床下部/hypothalamus
- 視床上部/epithalamus
- 視床腹部/subthalamus
- 下垂体後葉/posterior lobe of the pituitary
- 神経網膜/neural retina
など
後脳(metencephalon)
- 小脳/cerebellum
- 橋/pons
- 三叉神経/trigeminal nerve (CN V)
- 外転神経/abducens nerve (CN VI)
- 顔面神経/facial nerve (CN VII)
- 内耳神経/vestibulocochlear nerve (CN VIII)の一部
など
髄脳(myelencephalon)
- 延髄/medulla oblongata
- CN VIII ~ XIIの一部分
など
なお、神経板の尾部で神経管の形成(neurulation)の異常が生じると、その周りの椎骨の椎弓に頚性障害が生じ、二分脊椎(spina bifida)が生じる。
各部分の英単語を見てみると、それぞれの単語が非常に似通っていて、またそれぞれの部分がきれいに対応していることが分かりますね。
このように、医学用語は部分部分を覚えていくことでも意味が類推できますし、逆に系統立てて暗記することも可能です。
記憶に残るよう、複雑な内容は英語で整理してみてはいかがでしょうか?
参考文献
*1:いろいろなことをおっしゃる文献さんがいらっしゃいました…