【皮膚科】なんか試験に出題される理学所見シリーズ
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空を飛びまくるのが大好きな筆者もアトピー性皮膚炎に悩まされた患者の一員で、飛行機内の乾燥はそれなりな悩みだったりする…
皮膚科で理学所見って意外とよく出題されてるけど…
なんか皮膚科の参考書を見ていても、診療に必要な理学所見とその現象などをきちんときれいにまとめているものがなかったので、こちらにてまとめておきます。
多くの参考書は、疾患別に整理されているので、鑑別診断に用いるような方面からまとめられているものっていうのは少ないんですよね。
皆さんのご参考になれば幸いです。
独断と偏見で選んだ皮膚科理学所見一覧
硝子圧法
- 硝子板で圧迫
- 紅斑=消褪、死斑=消褪しない
Nikolsky現象
- 健常な皮膚に圧迫、摩擦を加える
- 陽性:表皮剝離や水疱が生じる=表皮内病変を示す
- 該当疾患:先天性表皮水疱症、TEN(中毒性表皮壊死症)、天疱瘡など
Kobner(ケブネル)現象
- 健常な皮膚に刺激を加える
- 陽性:病変部と同様の変化を示す
- 該当疾患:乾癬、扁平苔癬など
Auspitz現象
- 鱗屑を剥離する
- 陽性:点状出血を生じる
- 該当疾患:乾癬など
Darier徴候
- 皮疹部を擦過
- 陽性:その部位に掻痒性の膨疹を生じる
- 該当疾患:肥満細胞腫…色素性蕁麻疹など
おまけ:皮膚描記法
赤色…蕁麻疹
白色:アトピー性皮膚炎
参考文献