今回は、anion gapが開大する代謝性アシドーシスを引き起こす原因を効率よく覚えるための語呂合わせを紹介します。
アニオンギャップ開大性代謝性アシドーシスとは
アシドーシスとは、一般的には血液のpHが酸性になる状態を示します。
アニオンギャップ(AG)は、代謝性アシドーシスの原因を鑑別するために用いられる指標の1つで、
[Na+] - ([Hco3-] + [Cl-])
で概算を求めることができます。
この正常値は10~14mEq/Lとされています。
AG開大とは、AGが15以上になることを示しています。
このように、AGが15以上になりながら代謝性アシドーシスを引き起こす原因について、ゴロ合わせでまとめていきたいと思います。
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リスク因子の語呂合わせ
M: Methanol
薬物中毒の一種としてメタノール中毒は代謝性アシドーシスを引き起こします。
U: Uremia
尿毒症
尿毒症性アシドーシスではアニオンギャップが開大します。
D: Diabetic Ketoacidosis
糖尿病性ケトアシドーシス
P: Paraldehyde
パラアルデヒド
薬物中毒の一種で、鎮静催眠剤などに含まれます。
I: Infections / Isoniazid
感染症・イソニアジド
敗血症ではAGは開大します。
L: Lactic acidosis
乳酸アシドーシス
E: Ethylene glycole
中毒の一種。
S: Salicylates
薬物中毒の一種。
代謝性アシドーシスではこれらの要因を思い浮かべられるようになりたいですね!
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参考文献
E Staff. Key Medical and Nursing Facts and Mnemonics: Study review notes for Nurings and Health Sciences Students. Examville Study Guides